賞味期限は15分！京都で人気「くずきり」の魅力とは？お土産に干菓子も♪

八坂神社からすぐの四条通り沿い。賑やかな街並みの中で、ひときわ歴史ある佇まい。赤いのれんが目をひきます。

一歩店内に入ると、まるで美術館のよう！人間国宝の黒田辰秋氏が手掛けた棚の上には、古い時代の美しい「行器」(菓子をお得意へ運ぶための容器）が陳列されていました。創業300年の歩みを感じる空間です。

販売店ではお土産用に購入できる干菓子、羊羹、焼き菓子などが販売されています。

入口から奥に続くように甘味処が。賑やかな祇園の中心とは思えないほど、静かで落ち着く時間が流れる店内。

いよいよくずきりとのご対面！2層の筒状の容器に入っているのは、祇園界隈の寺社や料理屋などに菓子を配達していた際のなごりなんだそう。蓋を開くのにもワクワクしちゃいますね。

氷水に浸ったくずきりの美しいこと！昔ながらの製法で職人さんの手によって作られるため、太さや長さは不ぞろい。それがまた、手作りならではの様々な触感を生み出してくれます。

たっぷり蜜を絡ませて頂きます。冷たいくずきりのコシの良さ、つるっとしたのどごし。さらに蜜はくずきりの触感を邪魔しない爽やかな甘みで、全てのバランスが絶妙。くずきりの概念が覆るほど、心に残るお味でした。

店内にはくずきりの原料「葛の根」が展示されています。手をかけてとれる葛粉は、根の重量のわずか１割といいます。

くずきりは1,080円。きび餅ぜんざいとおしるこは冬季限定メニューになります。

お土産用にと購入した落雁「園の賑い」。箱を開けた瞬間の感動は、誰かにも送りたくなってしまうほど♪豊かな四季の移ろいや日本の美を感じる銘品です。